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娘が「イラストレーターに成りたい」
って言った時、反対はしなかった。

中学校へ行かれなかった娘は、外に出られず電車にも乗れなかった。
いわゆる引きこもり状態だった。
学校へ行けなくなって程なく、
「学校へは行きたいのに行かれない!」
と泣きながら訴えて来た娘。
病院を何十件と渡り歩いてつきとめた
病気である事を。
普通の子とはちょっと違う脳の構造
病院の先生は、
「障害と思うのではなくて個性と考えて下さい」
と言われた。
出来る事とできない事の差がとても激しい、
覚えられないわけでは無いが自分が興味がない事はスルーしてしまい
中々覚えようとしない。

中学校へ行かれなくなって何もやる気の起きなかった娘は布団の中で泣いていた。
私もどうしていいのか分からず?初めは
「今日は学校に行く?行ける?」
て聞いていた。私も娘もとても辛かったあの頃。
このままではいけない何か違うことをしないと……
ある日
「学校へ行かなくてもいいから絵を描いて見ない?」
と言ってスケッチブックを差し出した。
娘が描いた一枚の絵
20171104022554dfc.jpeg 
赤いバラが4本葉っぱが無く茎には棘がいっぱいの絵
とっても痛々しい感じの絵だった。
きっと何かを訴えているのだろう。
その後も、学校へ行きなさいとは言わず
今日も絵を描いてみないから始まった。あいかわらず外には出ないが
布団から出て絵を描いたりパソコンをしたりする様になる。
ある日、パソコンの中で絵を描けるソフトが欲しいと言い出した。
私は操作がわからないから買ってもいいけど教えられないから
自分で調べて使うのならという条件で買った。
みるみるうちに操作を覚えて行く。そして色々な絵を描き出した。
ご飯もそっちのけで絵を没頭して描いているが具合が悪くなって目が回るとパソコンの前で蹲って治るとまた作業をする。
ご飯だけはちゃんと食べないとと言っても中々いうことを聞かない。
黙々とパソコンに向かって絵を描く。
あんなに学校へ行くのが嫌で布団から出なかった娘が座って作業をする姿を見れただけで私はちょっとだけホッとしていたが、
父親は、パソコンばかりしているなら取り上げた方がいいと言いだした。
やっと布団から出てやりたい事を見つけたのにそれを取り上げるなんて
私は断固反対した。
「取り上げたいなら理由をキチンと説明して自分で娘に話しなさい」
と言った私。
でも、娘と話を殆どしない父親は、私に文句を言うだけで一向に娘と会話をしようとしなかった。

目眩が酷くいつその症状が出るか分からない娘。
家の中のパソコンで絵を描いていると辛くても余程酷い時以外は集中して作業をしていた。ある日、
「ママ、私イラストレーターになりたい」
と言い出した。

「イラストレーターになりたいなら、キチンとイラストレーターの学校へ行って勉強しないといけないでしょ〜
学校へ行くには電車に乗れないと学校へ行けないでしょ〜
そして、○○ちゃんは具合が悪くなるから、ちゃんとお医者さんへ行って先生のお話を聞いてお薬もらってキチンと飲む事。そして、他のみんなより沢山頑張らないといけない事がいっぱいあると思うんだけど、それを根性と気力でカバー出来ないとついてはいけないと思うよ。みんなの2倍も3倍も努力をしてやっとみんなと同じところへたどり着けるぐらいかもしれないから、死ぬ気で頑張るならママ応援してもいいよ!」

娘は自分の夢を実現させるための覚悟
そして、それを応援すると決めた私の覚悟
かくして、父親の反対を押し切ってイラストレーターへの道のりが始まった。

娘と私の二人三脚の道のりはまた次回。
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